「リスト生誕200年 ~時代の申し子~」:シリーズ音楽探訪
9年目を迎えた「音楽探訪」は’リスト’です。昨年はショパンの生誕200年、今年はリスト生誕200年の年です。
講師の平野昭先生はこの3月静岡文化芸大教授を退任されて名誉教授に。4月からは慶応大学教授です。
4回シリーズの第1回は「ロマン主義音楽と文学との邂逅」でした。
リストと親交のあった作曲家はベートーヴェン、シューベルト、パガニーニ、ロッシーニ、ベルリオーズ、ショパン、シューマン、ヴァーグナー、サン=サーンス、クララ・シューマン…先生が用意された資料には28人の名前があがっていました。
さらに…親交のあった文芸家・詩人・画家として、ユゴー、ラマルティーヌ、ハイネ、バルザック、ジョルジュ・サンド、ドラクロア、スタンダールやデュマなど当時の代表的な芸術家の名前があります。芸術の都パリでロマン主義が花咲いていた時代に活躍したリストの音楽に様々な影響を与えた人たちです。
リストと言えば超絶技巧のピアノ演奏で「ピアノの魔術師」と呼ばれたりしますが、平野先生は注目すべきはピアノよりもむしろ交響楽であり、リスト以後の音楽に大きな影響を与えたと述べられました。その代表的なものがリストが確立した交響詩です。この日の講座では第3番プレリュードをCDで聴きました。
リストの華やかな女性関係などのプライベートな部分にも触れて興味深いお話が次々と出てくるいつも変わらぬ平野先生の楽しい講座でした。
初回の受講者は約100人でした。定員は150人までになっているのでまだ余裕があり当日券も用意されていました。初回はコンサートがないということで参加者が少なかったのかもしれません。第2回~4回はいずれもピアノのミニコンサートがあり、リストの名曲の演奏に加えて平野先生とピアニストとの対談もあります。これからが楽しみです。
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