「棟方志功 祈りと旅」展 静岡市美術館
静岡市美術館オープン記念第三弾の大型企画展です。
展示作品は延べ約330点と大量です。中には彼の作品中最大とされる全長26メートルに及ぶ《大世界の柵》や名作《二菩薩釈迦十大弟子》などもあります。
全体は4部構成で第1部「祈り」 第2部「津軽」 第3部「旅と文学」 第4部「文人画家の多彩な芸業」となっています。
故郷津軽の風土、仏教、そして河井寛次郎や柳宗悦などの民芸にそれぞれ大きな影響を受けたことが全体を通じて強く伝わってきます。
自ら倭絵と称した肉筆画、同じく自ら「板画(はんが)」と称した版画 、書、陶磁器など幅広いジャンルの作品から棟方志功のエネルギッシュな「芸業」の全体を見ることができます。
みごとな造形、力強く鋭い彫り、鮮やかな色から棟方志功の息づかいや思いが伝わってくる感じです。
第3部「旅と文学」では谷崎潤一郎「鍵」の挿絵や吉井勇、草野心平の歌や詩との共作のほか、現代の東海道五十三次とも言われる《東海道棟方板絵》はじめ全国各地を歩いて制作した海道シリーズを楽しく見ました。
展覧会の公式HP http://www.shizubi.jp/exhibition/future_110211.php
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