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2011年1月19日 (水)

「三島由紀夫の来た夏」:」横山郁代・著 下田を愛した三島の思い出

 三島由紀夫が割腹自殺したのは1970年11月25日のことでした。昨年の没後40年を機に、三島がお気に入りだったマドレーヌを現在も製造・販売している日進堂菓子店の経営者である横山さんが三島との出会いやエピソードを綴ったものです。

 横山さんは中学生だった1964年に下田で始めて三島に出会いました。それから1970年まで、三島は毎年の夏を家族と下田で過ごしました。横山さんの菓子店で毎年マドレーヌを買い求める三島と会話をかわし、三島の中では演劇の好きなお菓子屋のお嬢さんとして記憶されます。

 三島との最初の出会いから、2007年三島が自ら命を絶った市ヶ谷記念館(元自衛隊市ヶ谷駐屯地)を見学に訪れるまでの40年余に及ぶ三島に対する思い出と敬慕の念をつぶさに記しています。

 下田市内で三島が訪れたごひいきの店や町の通り、浜辺などゆかりの土地も数多く登場します。さらに三島と縁のあった地域の人々も実名で描かれています。

 ダンディな三島が意外に気さくで地元の人たちと交流していたことがわかります。

 第3章では下田、西伊豆、東伊豆など小説の舞台となった土地が作品の紹介とともに描かれています。随所に関連の地図や写真が挿入されています。

 三島由紀夫の肖像写真も11枚掲載されています。水着姿などいずれもラフなスタイルの三島由紀夫です。

 著者の横山さんは三島没後アメリカに留学し、帰国後結婚、日進堂菓子店を継いでいます。小学生の頃から好きだったというジャズを歌うヴォーカリストでもあります。

 横山さん自身の三島に対する強い思い入れが伝わってくる内容ですが、われわれの知らなかった三島由紀夫の一面を教えてくれます。

 1月18日の朝日新聞朝刊(東京本社13版遠州)28面にこの本が紹介されています。
 扶桑社・平成22年11月10日初版第一刷発行・243p・1470円

 私は著者が経営する日進堂菓子店の銘菓「マドレーヌ」を通販で取り寄せたことがあります。2年前のことですがマドレーヌなどの写真を添えてブログに書いていますのでここをごらんください。

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                               朝日新聞H23/1/18

 

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