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2011年1月28日 (金)

演劇「嫁も姑も皆幽霊」:劇団NLT

 劇団NLTのメンバーに田村亮、鳳八千代、音無美紀子が客演で加わってにぎやかになったコメディでした。

 老舗の和菓子屋の息子が売れっ子の作家になって家業をかえりみず、そのうち妻も母も亡くなって…。

 やがて亡くなった妻が現れ、さらに母親や先妻の弟、隣人の母親まで現れます。いずれもすでに亡くなっている人ですから’幽霊’です。

 4人の幽霊が現存の人物と会話を交わしながらお芝居は進行します。

 幽霊たちは現存の人物を実によく見ています。幽霊は現実を客観視してそれぞれの登場人物が抱えている問題を的確に提起します。

 幽霊と接触することによって現実は客観的に明らかにされ、現存の人たちはそれぞれ自分の抱える問題を把握するとともに、現実の問題に対応することを迫られます。幽霊はすべてをお見通しなのです。

 最初は薄気味悪かった幽霊の存在ですが、やがて現存の人物に反省を促し、目の前の問題に気付かせてくれます。幽霊のアドヴァイスを得て現存の人物はその生き方を軌道修正します。

 幽霊が最初に登場したときはまさに幽霊の姿でしたが、やがて普通の服に着替えて演技する段になると、現存の人物と幽霊との区別が判然としなくなります。

 どれが幽霊で、どれが現存の人物か…おそらく両方合わせたのが人間なのでしょうね。

1月28日 浜松演劇鑑賞会公演 浜松アクトシティ

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