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2010年12月12日 (日)

「アルブレヒト・デューラー 版画・素描展」:国立西洋美術館

 デューラーは15世紀末から16世紀にかけてのドイツ ルネサンス時代の画家・版画家です。

 今回の展覧会ではメルボルン国立ヴィクトリア美術館所蔵品105点を中心に、国立西洋美術館所蔵の版画49点とベルリン国立版画素描館からの素描3点を加えた157点が展示されています。

 デューラー自身が、美術に最も重要なのは「宗教・肖像・自然」と述べた主題ごとに三つのセクションにわけられています。
 第1章 宗教 は木版画の連作《聖母伝》 同《大受難伝》 同《小受難伝》 銅版画連作
《銅版画受難伝》の4つの連作を中心として構成されています。
 受胎告知・最後の晩餐・キリストの磔刑・キリストの埋葬・復活など、聖書に従って描かれたシリーズです。

 作品はいずれも小品でモノクロなので誠に地味です。展覧会の華やかさはどこにもありません。

 第2章は 肖像。神聖ローマ皇帝や枢機卿、エラスムスなどの肖像とともに、男女のカップルなどの庶民を描いた作品もあります。皇帝マクシミリアン1世の肖像は皇帝の死後、帝の偉業を讃えるために制作・販売されたということです。

 ここではなんと言っても巨大な版画《神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世の凱旋門》でしょう。高さ3.41㍍、幅2.94メートルもあります。版木の数は198枚で36枚の紙に刷られています。皇帝の生涯を描いた部分、帝国の歴史や家系図など様々な要素が描かれていて圧巻です。木版で印刷されて配布されたものでしょう。

 第3章は 自然。ここではウサギ・サイ・サル・などの動物が登場する絵や、人体を詳細に分析して理想の体型として表現した《アダムとイブ》など。

 そして、最後にデューラ-の三大銅版画が登場します。《騎士と死と悪魔》《書斎の聖ヒエロニムス》《メレンコリアⅠ》です。いずれも大きくない絵ですが、内容は極めて濃密で1枚1枚に様々な要素が描き込まれています。隅から隅までじっくり見れば1枚の絵で10分はかかります。この日(12月10日)の昼頃はそれほど混んでいなかったので時間をかけて見ようと思えば見ることができる状況でした。

 いずれの絵も超細密な描写で驚嘆します。版画でここまで微細な表現ができるというのは大変な技術です。

 地味な展覧会ですが、デューラーの優れた画業を一望できる企画でした。

 今夜(12日)8時45分からのNHK教育テレビ 日曜美術館 のアートシーンで紹介されます。

国立西洋美術館のサイト http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/durer201010.html

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