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2010年10月28日 (木)

モーリス・ユトリロ展(豊橋)

 パリ・モンマルトルに生まれ、生涯にわたってパリの町並みを詩情豊かに描いたユトリロの作品92点が出展されています。いずれも個人コレクターの所蔵品です。これまでどこかの展覧会で見たように思う作品もありますが、すべて日本初公開です。大作はありません。

 母親と継父の派手な生活のために自宅に閉じこめられて大量の絵を描かせれらたユトリロの全作品の中で今回の92点がどのような位置付けにあるのか不明です。

 20代前半の作品が3点あります。モンマーニの風景を描いた作品です。絵の具を分厚く塗ったこれらの絵は明らかにのちのユトリロの絵とは傾向が異なります。

 30代に入ってからの「白の時代」。白を基調として明確な線で構築したパリの街角や教会の風景はわれわれにおなじみです。

 30代半ばからの「色彩の時代」の作品がもっとも多く出展されています。「貨幣製造機ユトリロ」と呼ばれて作品を量産した時代です。10代半ばからアルコール依存症で何度も入退院を繰り返したユトリロは、水で薄めたワインを与えられながら制作を続けます。幽閉状況での風景画の制作は…絵はがきを見ながら描いたのでした。

 彼は1955年に72歳で亡くなっていますが最後の3枚はこの年の作品です。

 彼の絵から受ける詩情豊かで落ち着いた印象とは異なり、彼の生涯は波乱に満ちてい
ます。1枚1枚の絵の裏に、外出できないユトリロが題材として使った絵はがきや、室内に閉じこもり母や義父から迫られて次から次へと制作を続ける彼の姿が浮かんできて複雑な思いがしました。

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葦毛(いもう)湿原展

会場の豊橋美術博物館では同時に「葦毛湿原」展が開かれています。愛知県指定天然記念物で貴重な自然の残る里山の歴史と自然が紹介されています。

 シラタマホシクサ、ヒメミミカキグサ、ミカワバイケイソウなどの東海地方固有の植物なども紹介されており一見の価値があります。入場無料です。

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