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2010年8月25日 (水)

ロボットと俳優の共演 「森の奥」:世界初演

 舞台の上で6人の俳優と2体(2人というべきか)のロボットが一緒に演技するという新しい演劇を初めてみました。

 平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学) 『ロボット版 森の奥』です。

 時は2030年、所はアフリカ・コンゴにあるボノボの研究所です。類人猿のボノボを進化させて人間に近づけようというプロジェクトが進行しています。

 研究者たちの間で人間と類人猿の違いが議論になり、そこにロボットも加わり、人間とロボットの違いについても議論が展開されます。類人猿に対する見方や類人猿と自分の関係性が研究者によって微妙に違うところから、観客は人間と動物との関係について考えさせられることになります。

 2体のロボットwakamaruは大阪大学の石黒研究室が開発し三菱重工が製作しました。wakamaruは愛知万博でも登場したコミュニケーションロボットです。今回登場したロボットはタカハシ・イチロウ(サル研究者)とササキ・ヨシエ(生化学・遺伝子)の男女の研究者という設定です。
 ロボットは合成音声で役者と普通に会話をします。せりふのタイミングがずれることもありません。首をかしげたり、腕を動かすなどして感情を表現します。コーヒーをサービスするなどの仕事もします。ロボットは自分たちが人間やボノボとは違った存在であることを意識しています。人間の役者のような感情がないことをロボットが語る場面もありました。

 「ロボットは好奇心を持てるのだろうか」「ゴリラは鼻歌を歌うそうだが、ロボットは鼻歌を歌えるだろうか」などと自らに問いかけるロボット。

 6人の役者と一緒に舞台にいて違和感がありません。ロボットのせりふに観客はうなづいたりしています。ただし…アドリブはいっさいありません。

 ロボットのせりふと動きはプログラミングとリモートコントロールによって正確に行われているのでしょう。バッテリーの消耗が激しくて21日の初日などは途中でロボットがダウンしてしまったとのこと。そのような事態に備えてスペアが2体用意されているとか。

 脚本・演出の平田オリザの言葉(公演パンフから)
 誰も見たことのない「未来」を見せたいと思います。ロボットが日常に溶け込む風景。それは皆さんがいままで博覧会で見てきたロボットとは違うだろうと、私は考えました。そして、漫画やアニメの世界ともたぶん違うとも考えました。
これが私の考える「未来」です。
未来には、夢も希望も、絶望もない。

あいちトリエンナーレ開幕の21日から24日まで6公演行われました。私が観たのは24日
午後2時の追加公演です。愛知芸術文化センター小ホール。定員258名。開演30分前にチケット売り場へ行ったところ幸いにも当日券がありました。私の番号は243番。番号順の入場でしたが、小ホールの中央にステージがあり、両サイドの客席から見下ろす形なのでステージはすぐ目の前という感じでした。

 世界初演のロボット劇はマスコミでもいろいろ報道されていて大きな反響があるようです。
 近未来の新しい演劇を感じさせる興味深い舞台でした。

この公演の公式サイトです。

http://aichitriennale.jp/artists/performing-arts/oriza-hirata-ishiguro-laboratory-osaka-university.html

 

 

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