オルセー美術館展 115点の名画
まず見開き6㌻にわたる展覧会の豪華なチラシを紹介します。
(画像はクリックすると大きくなります)
まず5㌻に注目します。
「モネ5点、セザンヌ8点、ゴッホ7点、ゴーギャン9点、ルソー2点を含むオルセー美術館傑作絵画115点。しかも半数以上が初来日!」
フランス・サルコジ大統領「これらの絵画がまとめてフランスを離れることは二度とない」
ギ・コジュヴァル オルセー美術館長「オルセー美術館が誇る100のマスターピースで展覧会を開催したかった」
コピー(広告の文言)としてこれ以上のものはないのではないのでしょうか。
このような’空前絶後’の展覧会が実現したのは、オルセー美術館が今年大規模な改修を行うのに伴ってコレクションの一部が一時的に海外3カ国に渡ることになったことによるものです。キャンベラから東京へ。そしてこの後サンフランシスコへ。
展覧会の趣旨は2㌻にあります。
サブタイトルにあるとおり「ポスト印象派展」です。最後の印象派展(第8回)が開かれた1886年以後の時代にフランスで活躍したセザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、スーラなど「ポスト印象派」と呼ばれる画家たちの作品を中心としています。115点のうち100点余が1880年代と90年代の作品です。19世紀末のわずか20年という短い期間の作品がこれほど集中して展示されるのは珍しいのではないでしょうか。
全体の構成は3,4㌻にあります。全体で10章です。モネの5点は第1章の「1886年-最後の印象派」で登場します。印象派以後の新印象主義、ポン=タヴェン派、ナビ派、象徴主義、素朴派などの流れを俯瞰することができます。西洋美術史に関心のある人にとっては非常に勉強になります。
私の印象に残った作品は、ゴッホ《星降る夜》3㌻右下 ルソー《蛇遣いの女》表紙
モネ《日傘の女性》 ドニ《木々の中の行列》4㌻上中 などです。
会場は国立新美術館2階 18日(金)の午後、かなり混んではいましたがチケット売り場や入場口での行列はありませんでした。会期は8月16日までです。
公式HPでは各章ごと作品が紹介されています。http://orsay.exhn.jp/
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