新緑の金沢を訪ねる旅①金沢21世紀美術館
今回の旅のメインは金沢21世紀美術館を訪ねることでした。静岡文化芸大の聴講生のグループ’ミレーの会’のメンバーとその仲間や家族たち20人、そして先生、合わせて21人のかなり大きいグループでした。
ミレーの会の旅は2年前の山梨県立美術館を訪ねて以来2年ぶりのことです。そもそも’ミレーの会’というネーミングは甲府の’ミレー美術館’を訪ねた時に付けた名前です。
金沢駅で先生と落ち合った後、ホテルに荷物を置いてさっそく美術館へ。先生から21世紀美術館の特徴や見所を伺ってから入館しました。館内は無料の「交流ゾーン」と有料の「展覧会ゾーン」に分かれています。
この美術館の目指すものは「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」です。ミュージアムとまちの共生によって新しい金沢の魅力と活力を創出していくことです。
そして・・①世界の「現在(いま)」とともに生きる美術館 ②まちに活き、市民とつくる、参画交流型の美術館 ③地域の伝統を未来につなげ、世界に開く美術館 ④子どもたちとともに成長する美術館 を目指しています。
美術館の建築の考え方は「まちに開かれた公園のような美術館」です。建物は裏と表のないガラスのアートサークルが採用されているので内部の様子を見ながらぐるっと一周できます。
「気軽さ」「楽しさ」「使いやすさ」がキーワードで、これまでの美術館にない特徴があります。
展覧会ゾーンでは「ヤン・ファーブル×舟越 桂」展開催中でした。
ファーブルは「昆虫記」で有名なファーブルの子孫です。いろいろな芸術の分野を横断する活動をしています。彼の作品には無数の玉虫の死骸で構成された作品や、動物の剥製、血で描いた作品など生と死をモチーフにした作品が多く独自の世界を構成しています。
舟越桂は還暦に近い彫刻家。首が異様に長い人物像と手の組み合わせなどで独自の世界を構成しています。
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上の案内図下部の B 《ブルー・プラネット・スカイ》は天井が四角に切り取られた空間で、雨天の日は雨が降り込んで来るそうです。雲の動きや青空、そして雨も作品の一部なのですね。吹き込む風がとてもさわやかな空間でした。
Dは有名な《スイミング・プール》です。水を張ったガラスの上と下で人の出会いが生まれます。不思議な空間です。館内でここだけは撮影可です。
水中に人がいるように見えます
兼六園にほど近い市内中心部にあり、「まちの賑わいを創出する」大きな役割を果たしている新しいタイプの美術館でした。
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