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2010年3月10日 (水)

演劇:「出雲の阿国」・・前進座

 まさに’劇的’なシーンが連続する3時間余の濃厚なドラマでした。有吉佐和子原作のこの名作を初めて観たのはもう30年ほど前のこと、いまむらいずみが阿国を演じた舞台でした。

 今日のキャストは阿国:妻倉和子、伝介:山崎竜三郎、お菊:今村文美、三九郎:高橋祐一郎でした。

 阿国は京の都の四条河原で念仏踊りを興行して人気が沸騰し「天下一」ともてはやされます。しかし、阿国は公家や大金持ちに取り入ろうとせずあくまでも庶民を楽しませるという信念を貫き、三九郎やお菊と袂を分かつことになります。

 三九郎との間で微妙に揺れる女心、胸の病が進行して衰えていく伝介との’友情’、仲間の裏切りと策謀・・いくつものドラマが展開されます。

 全編を貫いているのはみごとな踊りです。阿国の踊りはまさに天下一品。妻倉和子が踊りまくります。特に鑪(たたら)の踊りはまさに製鉄の炉の中で火の粉が飛び散るような熱い踊りで圧巻でした。そして、ラストに阿国と伝介が2人で踊る幻想的な踊りは悲しい結末に終わる舞台を美しくしめくくって悲しみをやわらげてくれました。

 緞帳があがった瞬間に目に入った美しい舞台をはじめ、舞台装置や照明もみごとでした。花道も用意されていて雰囲気を盛り上げました。

 「出雲」という言葉が何度出てきたでしょうか。阿国一座の故郷の出雲に対する格別の思いが切々と伝わってきます。そして・・阿国の最後は・・都を追われて出雲に帰った阿国は鑪(砂鉄による古来からの製鋼法)の炉の真っ赤な炎を見に行き、落石と共に転落して命を落とします。

 前進座の場合は女優が主役を演じるところが歌舞伎と大きく違うところです。阿国を演じた妻倉和子、お菊の今村文美などの女優たちは好演でした。

 3時間を超えるお芝居、マチネーの終演が4時35分、夜の部の開演が6時30分。2時間足らずの休憩をはさんで6時間以上の舞台はまさに重労働だと思います。お疲れさまでした。すばらしい舞台をありがとう。

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