北大路魯山人展
今年最初の美術展鑑賞でした。会場は静岡市のグランシップ。私が見たのは9日ですが会期は11日までですでに終わっています。
会期中の2009年12月21日は魯山人没後50周年の命日でした。魯山人は書家・篆刻家・陶芸家・画家・漆芸家・料理家・美食家など多彩な顔を持っています。
この展覧会は静岡ゆかりの茶に始まり、陶・書・刻・花・食・季の7つのテーマで構成されていました。作品数約200点。
魯山人は芸術の分野にとらわれることなく全てを統合した「美」を求めました。陶芸にしても
志野・織部・白磁など様々な手法で人工を廃した自然の造形を大事にしたことがよくわかります。皿・椀・花瓶などそれぞれの作品に添えられた花や果物・野菜などが季節感を高めていました。
書や篆刻も見事でした。
魯山人が求めた究極の美は‘自然美’です。‘自然美’とは芸術のジャンルにとらわれることなく、書や陶芸から美食まですべてを統合したところに本当の美があるということが展示作品を通じてよくわかりました。
新春にふさわしい展覧会で、多くの入場者で賑わっていました。
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