15歳の少年(韓国)が第1位! 浜松国際ピアノコンクール
第7回を迎えた浜松国際ピアノコンクールは昨日と今日の本選で全ての結果が出ました。
第1位は韓国のチョ・ソンジン(15歳)で、第4回1位のガブリリュクの16歳の記録を破る最年少1位でした。彼はソウルの高校生ですが日本で言えば中学3年生です。あどけなさの残る童顔でまさに‘少年’です。しかし演奏は堂々たるもので、昨日の本選ではベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を見事に弾きました。とても15歳とは思えません。彼は同時に日本人作品最優秀演奏賞も受賞しました。今回の1位受賞の前に2009年浜松国際ピアノアカデミー第1位、2008年青少年のためのショパン国際ピアノコンクール(モスクワ)第1位受賞
などの実績があります。
今回1位を得たことによって2010年国内外の9都市で15回のコンサートを開く機会が与えられました。将来性豊かな少年がこれまでの入賞者と同様に今後大きく飛躍することが期待されています。
2位はロシアのエルマール・ガサノフ。26歳のガサノフは本選出場者の中でただ一人ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を演奏しました。この20世紀の名曲、難曲をみごとな技術で表情豊かに演奏し大きな拍手を受けました。本選の6人のうち彼だけが聴衆の熱烈な拍手に誘われてステージに呼び戻されました。
今回から聴衆がもっとも良かったと思うピアニストに1票を投ずるシステムが採用されましたが、その第1回の聴衆賞を受賞したのがこのガサノフでした。26歳と言えば、1位になったチョ・ソンジンよりも10年以上長くピアノを演奏しているわけで、今回の出場者の中では熟練の演奏技術を持っているピアニストで、聞かせどころを心得ています。
3位以下の順位や入賞者のプロフィール・演奏の実況などはHPでご覧ください。http://www.piacon.jp/
本選に一人も残れなかった日本人の中では尾崎有飛が奨励賞を受賞しました。
明日は入賞者披露演奏会です。楽しみです。
中村紘子審査委員長 左から1位→6位と奨励賞の尾崎有飛と日本人作品最優秀演奏賞のタヴェルナ(イタリア)
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