「最先端アートの50年-アートって何?-」展:平野美術館
わかりにくいと言われる現代アートを45点の作品で一瞥しようという企画展です。日本の画家24人30点、外国の画家11人15点です。
日本の画家では山口長男・猪熊弦一郎・斎藤義重・菅井汲・元永定正・白髪一雄・草間彌生・靉嘔・池田満寿夫・長岡宏・荒川修作・横尾忠則・森村泰昌・千々石修・松井冬子など。
外国人ではオリヴィエ・デュプレ、エルズワース・ケリー、アンディ・ウォーホル、ジャスパー・ジョーンズ、ジム・ダイン、ジョエル・シャピロ、キース・ヘリングなど。
1955年から2004年までの作品でこの50年の流れがわかるように構成されています。
ほとんどがアブストラクトで、線・面・色などを組み合わせ、油彩だけでなくシルクスクリーン・リトグラフ・銅版画・カラー写真加工など多様な技法で制作されています。
画風や制作方法が異なる35人の画家の一つ一つの作品がアートであり、その全体が現代アートということになります。
ポスターにもなっている森村泰昌の《石榴を持つ肖像》は19世紀イギリスの画家ロセッティの代表作である《プロセルピナ》をモチィーフにしています。プロセルピナと同じヘアスタイル、メイク、衣装の森村を撮影した写真を加工しています。
《プロセルピナ》 《石榴を持つ肖像》 森村が持つ石榴にも森村の顔が
松井冬子の《浄相の持続》は昨年個展に続いての登場です。
胸から下腹部までが切り裂かれた女性が横たわっています。子宮には赤ちゃんがいます。松井冬子はこの作品について、男性に対するコンプレックスや憎悪の感情を持つ女性の感情を表現したものだと語っています。
松井冬子は1974年静岡県森町生まれ。今もっとも注目されている日本画家です。
出品者の中で松井の次に若いのが1971年生まれの千々石修です。日本画の画材で
水の流れを新しい感覚で表現しています。
アンディ・ウォーホル《KIKU》は1983年に来日した時の3部作で、皇室の紋章である菊を鮮やかな色で描いています。
公式HPでいくつかの作品を見ることができます。会期は7月26日までです。
http://www.hirano-museum.jp/
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投稿: sirube | 2009年6月20日 (土) 17時26分