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2009年6月 3日 (水)

ゴーギャン展:名古屋ボストン美術館

   ゴーギャン畢生の大作《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》の本邦初公開が話題になっている展覧会です。

 《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》は1897-98年の制作です。このときゴーギャンは2度目のタヒチ滞在中でした。
 ゴーギャンはこの作品について次のように書いています。「我は、死を前にしての全精力を傾け、ひどい悪条件に苦しみながら、情熱をしぼってこれを描いた。」(「タヒチからの手紙」)

 ゴーギャンの最高傑作と言われるこの作品は、139×375の横長の画面に人間の生から死までの様々な場面が描かれているとされています。この絵に登場する人物はゴーギャンの過去の作品に見られるモチーフのヴァリエーションです。この絵を見つめていると、ゴーギャンが自分の全生涯を振り返るとともに、実業の世界にさよならして画家として生きることになった35歳の時から15年間の自分の画業を回顧しつつ1枚の絵で集大成を図ったのではないかという思いがしました。
 しかし、この作品は彼の最晩年の作品というわけではありません。出品されている作品の中では、《女性と白馬》が1903年の制作で、この年5月、ゴーギャンは心臓発作で亡くなっています。

 出品作品は43点で、ピサロをはじめとする画家たちとの交流が深まる中で印象派展に出品していた時代の作品、平坦な色面を組み合わせた装飾的な画面構成の作品、後半はタヒチに渡ってヨーロッパ文明とは異質の世界で情熱と人間の根源的な生き方を描いた一連の作品など、彼の画業を展望できる構成になっています。

 《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》はこの1点だけ特別のコーナーに展示されています。絵から少し離れたところに「お立ち台」があり、大きな絵の全景を眺めることができます。

 6月2日は火曜日でしたが、かなりの入場者がありました。それでもこの絵の前でしばらく立ち止まって見ることができました。

名古屋ボストン美術館 会館10周年記念 6月21日まで

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《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》

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左:《アリスカンの並木路、アルル》1888年。ゴッホと同居していた頃
右:《女性と白馬》1903年 ゴーギャンが亡くなった年

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左:ボストン美術館は金山駅から至近距離のビルの中
右:ビルの1階には美大学生による《我々は・・》のパロディ作品が

 

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