資生堂コレクション名品展(後期)
資生堂アートハウス開館30周年記念展の後半です。前期展は10月29日に見てこのブログにアップしました。資生堂が1947年から断続的に開催している「椿会美術展」の第一次から第四次までと、「現代工芸展」(1975-1995)において発表された作品を中心に、油彩、現代美術、漆芸、竹工芸、金工併せて約70点が出品されています。
油彩では、梅原龍三郎・林武・小磯良平・岡鹿之助・三岸節子・森芳雄・絹谷幸二などなど。‘花椿’に関連して、ツバキの絵もあります。現代美術では、李禹煥・野見山暁治など。
工芸では飯塚小玕斎の竹工芸、増村益城の乾漆、田口善國の蒔絵、北村昭斎の螺鈿内藤四郎の金工など人間国宝級の作家のみごとな作品が展示されており、一つ一つ圧倒されます。伝統の技術の上に新しい発想と技術で生み出された作品は新鮮で美しい。
これらの作品を見ると資生堂が、企業の顔として優れた芸術作品の収集をしてきたことがよくわかります。芸術を愛する系譜は明治初年の創始者から綿々と今に受け継がれています。
資生堂アートハウスは入場無料です。受付で名簿に記名します。
この後期展は3月29日まで、掛川市下俣の資生堂掛川工場隣接のアートハウスで開催されています。
【資生堂企業資料館】
アートハウスの東に隣接しています。操業120年を記念して1992年に開設されました。120年の歴史の中で生み出された商品の数々、ポスター・新聞広告などの広告など、資生堂のすべてがわかる展示になっています。
ポスターは99%以上が女性のモデルである中でジュビロの中山をモデルとしたものもありました。
アートハウスと同じく無料。名簿への記名は不要。月曜休館。
アートハウスのちらしから
“画像をクリックすると大きくなります。画像右上の○の中の×をクリックすると元に戻ります”
《薔薇 明嘉靖壺》梅原龍三郎 《パンジー》岡鹿之助
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