映画「チェ 28歳の革命」
「39歳 別れの手紙」との2部作です。
チェ・ゲバラはアルゼンチン生まれの革命家でカストロと共にキューバ革命を指導しました。20世紀最大のカリスマとも言われています。
この映画はゲバラが1955年にカストロと出会って革命思想に共感し、共にキューバに渡るところから、サンタクララの勝利を経て1959年に親米独裁のバチスタ政権を倒すまでの革命の絶頂期を中心に描いています。
当時の記録フィルムとロケの映像が巧みに組み合わされています。ゲリラ戦も凄惨な戦闘
シーンはありません。
ぜんそく持ちの医師ゲバラは「革命家にとって最も重要なものは何かと聞かれて、「愛だ」と答えます。その愛とは・・人間への愛、正義への愛、真実への愛です。抑圧された人の味方であり、農民を愛したゲバラだこそ多くの人に歓迎され、愛され、カリスマと言われるのでしょう。この映画のラスト、ゲバラの言葉・・「革命か、死か」。
1964年、国際連合の総会で行った名演説が実写で登場します。
ゲバラを演じたベニチオ・デル・トロはプエルトリコ生まれの俳優で、これまでに数々の受賞歴を持つ個性派の名優です。生前のゲバラの風貌を思わせる役作りです。
今年はキューバ革命から50周年。カストロは健康を害しながらも健在です。1964年に39歳で亡くなったゲバラの生涯を、この時期に振り返るのも意義のあることです。
「39歳 別れの手紙」も必見です。
公式HP http://che.gyao.jp/
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