追悼 アンドリュー・ワイエス
アンドリュー・ワイエス展をミレーの会のメンバーと一緒に鑑賞したのは14日のことでした。それから3日後の今朝、ワイエスが91歳の生涯を終えたことがニュースで伝えられました。死因は特定されていないということです。
ワイエス(1917-2009)は20世紀のアメリカを代表する画家で、2007年には芸術勲章を授与されており、アメリカの国民的画家とも言われています。
水彩とテンペラなどによる非常に精緻な描写によって、ペンシルヴェニアやメイン州の平凡な農村風景を描きました。また、妻ベッツィに紹介されたクリスティーナ姉弟を30年間にわたって描き続けました。
この展覧会は、「創造への道程」というサブタイトルを掲げ、数多くの習作によって彼の制作過程に迫ろうという企画です。
素描や水彩によるデッサンなど、完成作に至る様々なプロセスを見ることができます。完成作は写真のパネル展示で習作のみという作品も何点かありました。これらの習作を通じてワイエスの制作意図や制作過程での構図の変更、色遣いの変化などを作品ごとに見ることができます。展示作品は約150点です。
描写は精緻を極め、みごとな再現描写には驚嘆します。
アンドリュー・ワイエスの死去を悼み、心からご冥福をお祈りします。
愛知県美術館 3月8日まで
« モネ「印象 日の出」展 | トップページ | ぼけたらあかん長生きしなはれ »
「美術展」カテゴリの記事
- 「渡辺おさむ お菓子の美術館にようこそ」:平野美術館(2021.08.02)
- 「吉田博」展:静岡市美術館(2021.06.25)
- 遠州の民藝展:浜松市美術館(2021.06.18)
- 「みほとけのキセキ」展:浜松市美術館(2021.04.16)
- 浜松市美術館 館蔵品展(2020.12.18)
コメント