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2008年12月20日 (土)

多文化社会に向かう日本・・2万人のブラジル人が住む浜松で考える

 浜松には全国で最多の約2万人のブラジル人が生活しています。市の人口の2.3%です。景気の急激な後退によって日系人労働者は職や住むところを失うなど深刻な状況に陥りつつあります。

 静岡文化芸大の公開講座「多文化社会で生きる」の第3回は「多文化社会に向かう日本~韓国の変化を視野に」で、担当は文化政策学部国際文化学科の池上重弘教授でした。
 まことにタイムリーな内容で多くのことを教えられました。聴講者は80人ぐらいいたでしょうか。なかなかの盛況でした。

 静岡県内では浜松のほかにも、磐田市(7500人・人口の4.3%)、菊川市(3100人・6.3%)、袋井市(2700人・3.2%)、湖西市(2500人・5.4%)など県西部を中心に多くのブラジル人が居住しています。

 池上教授によると、①国内の外国人居住者はこの20年ほどで100万人から200万人に増加②中国人が一番多くなった(28.2% 2位は韓国・朝鮮27.6%、ブラジル人が3位で14.7%)③定住型の外国人が65%になっています。

 ブラジル人など外国人を取り巻く状況には厳しいものがあります。①不安定な就労②社会保障の不備③十分な教が受けられないこと④地域生活での摩擦や孤立。

 様々な問題の解決に取り組むために、多くの外国人住民がが居住する自治体が「外国人集住する都市会議」を組織して2001年から活動しています。最初の座長都市を務めたのが浜松です。現在26市が参加しています。

 国としての取り組みが遅れているわが国では、‘多文化共生社会’を目指す先駆的な取り組みをして国をリードする役割を果たしています。

 今日の講演のサブタイトルは「韓国の変化を視野に」です。韓国では2007年に在韓外国人処遇基本法が制定され、外国人統合政策への大きな転換がおこなわれました。そのキーワードは三つ・・①雇用許可制②結婚移民者③人権擁護です。
 日本に比べて格段に進歩しています。

 今日の主題である「多文化共生」とは=日本人と外国人が共に地域社会を形成してゆく積極的方向性を示す理念ですが、その中身は必ずしも明確になっていません。
 現実に外国人は日本社会の平等で対等な構成員になっているか、日本で生きていくための力が付いているかという問題があります。
 理念に至る前提として、外国人市民が日本で生きる力を身につけることと、受け入れ社会が外国人を対等に迎えることが必要です。

 「日本社会と外国人側の双方が歩み寄って、多様な文化的背景を持った人びとが支え合って共に働いてゆく21世紀の日本社会=それが多文化共生社会」です。

 浜松に住む2万人のブラジル人を不景気の大波が襲っています。景気後退の中で今こそ「多文化共生社会」を目指す取り組みが必要になっていると思った今日の講座でした。

今日の富士山。18日よりもよく見えていましたが、まだ霞んでいます。厳冬期にならないと浜松から美しい富士山を見るのは難しい。

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