日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »
ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館所蔵の作品による展覧会です。
ピカソ、クレーを中心としてマティス、ブラック、シャガール、マグリット、エルンスト、ミロ、カンディンスキーなど32人の画家の65点が出品されています。本邦初公開22点、東海地区初公開59点です。
ヴェストファーレン美術館は1960年代に州政府がクレーの作品を収集したのが始まりという新しい美術館です。収蔵品の点数は多くないようですが、質の高さが特徴だと言われています。
ピカソの作品は本邦初公開の《鏡の前の女》のほか《ひじかけ椅子に座る女》《二人の座る女》など、幅広い年代にわたっていてピカソの絵の変化を見ることができます。
二階の展示室の大半はクレーの作品です。この美術館の誇るコレクションによって、クレーの画業のあらましを知ることができます。色彩豊かで具象とも抽象ともつかない独特の作品、体が不自由になった晩年の太い輪郭線の作品などが印象に残ります。
20世紀前半の、キュビズム、シュルレアリスム、表現主義、構成主義などの美術史の流れを知ることができる展覧会です。
会場ではボランティアガイドによる説明を聴くことができました。
HP http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2008/picasso_klee/index.html
資生堂が掛川工場の一角にアートハウスを開館したのは1978年でした。高宮真介、谷口吉生両氏の設計によるこの美術館は1980年に日本建築学会賞を受けた優れた建築物です。
この美術館の収蔵品は椿会美術展や現代工芸展のメンバーを中心として約1600点です。
今、開館30周年記念として資生堂コレクション名品展が開かれています。前期は日本画・現代美術・陶芸・硝子工芸で12月21日まで、後期は洋画・現代美術・漆芸・竹工芸・金工で1月10日から3月29日までです。
出品作家:横山大観・奥村土牛・前田青邨・山口逢春・高山辰雄・清水卯一・岩田久利など。
資生堂は芸術文化支援活動に熱心で絵画の収集もその一環として行われてきたものです。
美術館の建築そのものに一見の価値があります。エントランスから左に入った後、右へ右へと螺旋状に見て回っていくと出口に到達するユニークな展示室になっています。
日本画は昭和時代の代表的な画家の優品が多く。陶芸も優れた作品が多く展示されています。資生堂の‘美意識’を知ることができます。
入場は無料です。受付で記名します。
左:野外彫刻。新幹線を挟んで向こうに掛川市役所が見えています
右:隣接の企業資料館。130年余の歴史を物語る製品や宣伝物など。金曜日のみの公開でしたが、11月1日からはアートハウスと同じく月曜休館になりました。
HPhttp://www.shiseido.co.jp/museum/ 作品の画像などもあります
碧風祭(へきふうさい)は例年11月上旬に開かれているのですが、大学が事務局を担当することになった静岡国際オペラコンクールが11月1日に始まることから時期を早めて開かれました。
文化芸大にはデザイン学部があるので、‘アート’になかなかユニークな作品がありました。
2階の芝生広場での模擬店も盛況でした。
社会人聴講生は今年は参加しませんでした。
【訂正】先ほど「2年連続で不参加」と書きましたが、昨年は参加して盛況だったということで聴講生の方から御指摘いただきました。私の勘違いでした。お詫びして訂正します。
賑わう模擬店 キュウリ100円 私の画像入りカレンダー。無料でした
一夜明けた今日(27日)、大学校内は芝生広場のテントやステージを除いて祭りの名残はまったくゼロ。あらゆるところに貼られていたチラシやポスターなども1枚残らず片づけられていました。一夜にして非日常の祭りの日から日常の世界に戻っていました。授業も朝から平常に行われていました。みごとな切り替えです。
花の舞酒造は1864年創業の造り酒屋です。浜松市浜北区にあります。1983年から新酒の時期に酒蔵開放を初めて今年で21回目です。
新酒が飲み放題で提供されることもあって毎年大勢の人が工場にやってきます。昨年は 7000人を超えたということです。
遠州鉄道浜北駅前からシャトルバスが出ています。無料です。工場まで10分少々。
10時前に着きましたが工場周辺はもう大変な人出でした。敷物やいろいろなおつまみを持参してみんな腰を据えて飲み、おしゃべりをして楽しんでいました。
イベントに連動して町おこし 天竜浜名湖鉄道の利用呼びかけ
右:衆院選立候補予定者
チンドン屋もにぎやかに 駅前のバス待ちの列 720ml 1250円
私は午後から車で出かける予定があったのでお酒は飲まず、仕込み水をいただいただけでした。買って来た「しぼりたて」を夕飯の時にいただきました。おいいしいお酒でした。
花の舞の製品はおいしくて評判のいいお酒です。お酒を無料で振る舞っても、かなりの人がお酒を買って帰るので、宣伝費と考えればこのイベントの出費はそれほど多額ではなさそうです。宅配便の送料は無料なので便利です。
【追記】27日付静岡新聞によると、昨日の人出は約7000人で、振る舞われた日本酒は1升瓶ベースで2500本だったそうです。一人平均3合から4合。中には飲まない人もいるので、飲む人は5合以上飲んでいるのかもしれません。
花の舞酒造HP http://www.hananomai.co.jp/
磐田東が昨年度全国準優勝の藤枝東に圧勝しました。得点は3-1ですが、試合内容は5-0の感じでした。それなのに3-1ということは・・決定的なチャンスを逃したことと、PKで1点与えたからです。
とにかくよく走りりボールをよくつなぎ何度も相手ゴールに襲いかかりました。
1点目はCKから。2点目は後半間もなくFKから。3点目は中央を崩して鮮やかに得点。終了間際に4点目・・と思ったらわずかにオフサイドで残念でした。
高校サッカー選手権県大会二次リーグ最終戦です。これまで実力を発揮できず1分1敗で迎えた最終戦。藤枝東はすでに決勝トーナメント進出を決めていました。
昨年度のチャンピオンに快勝したものの、清水東が勝ったため磐田東は決勝トーナメントに進出できませんでした。期待されたチームが残念な結果に終わりましたが、最後のゲームで本来の磐田東のプレーを見せてくれた生徒たちに拍手を送りたいと思います。
フランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)はスペイン最大の画家です。カルロス4世の宮廷画家という画家としての最高の地位につきました。そのゴヤの目を通して、ゴヤの絵のモデルとなった二人の人物を中心として、愛・信仰・人の生き方・政治など、18世紀末から19世紀にかけてのスペインの様相を劇的に描いています。
清らかで実に美しい商家の娘イネスはある時豚肉を食べなかったことを告白したことから異端審問でユダヤ教徒とされて監禁され拷問を受けます。その監禁は15年に及びます。その間にイネスは子どもを産みますが出産後間もなくその子はイネスから離されていずれかへ。
その子の父親は神父のロレンソ・・ゴヤの絵のモデルの一人です。監禁中のイネスを訪ねたロレンソは欲望に負けてイネスを抱いたのでした。
イネスが監禁されている間にスペインはナポレオンの支配下に入り、抜け目なくうまく立ち回るロレンソは要職につきます。
ようやく解放されたイネスはかつての美貌は見る影もなく醜く汚い姿を現します。そして・・生き別れになった娘アリシアを必死で探します。長年の監禁と拷問で精神に異常をきたしたイネスが自分を犯したロレンソに強い想いを抱いているのが胸を打ちます。
ゴヤは傍観者の立場で「見て」います。そういう意味では主人公ではありません。イネスとロレンソを中心として激動の時代のスペインに生きた人々の様相を重い感じで描いています。
画面に登場するゴヤの作品:《カルロス4世の家族》《マドリード、1803年5月3日》
《我が子を食らうサトゥルヌス》《砂に埋もれる犬》《魔女の夜宴》など多数あります。
ゴヤの制作過程が一部わかるようなシーンもあります。
宮廷画家でありながら、多くの絵で社会の真実を描いています。
この映画(アメリカ映画)は全編スペインでロケされたということです。
イネスを演じたナタリー・ポートマンがみごとでした。
TOHO Cinemas サンストリート浜北 午前10時50分からの1日1回上映。入場者20人 上映は今日24日までです。
公式HP http://www.goya-mita.com/
磐田東中・高校の体育大会が行われました。会場はこの春整備された全面人工芝のグランドです。グランド全面が人工芝で整備されたのは県内で初めてです。
生徒たちは秋の陽射しを浴びて暖かい人口芝の感触を楽しんでいました。砂埃などいっさいなくてプレイするのも見るのも快適です。生徒たちは懸命に、そして整然と競技に取り組んで気持ちのいい汗を流していました。
芝を傷めるといけないので、長縄跳びや綱引きなどの種目はなくなりました。
朝から百数十人の保護者が来校して子どもの活躍に声援を送っていました。保護者の姿は年々多くなっている感じです。
手前:テニスコート 中央・サッカーグランド 右奥:ソフトボール 右手前:フットサル
リレー選手のほとんどは裸足で走っていました
男子高校生による恒例の‘エッサッサ’ ‘エッサッサ’で全種目終了。練りで気勢をあげる
各HRのTシャツユニホーム
6月の学校祭では各HRが独自にデザインしたTシャツを着用しました。そのシャツを体育大会でも着用しています。その一部です。
この石仏は軟質の石に彫られた磨崖仏です。平安から鎌倉初期の制作ですからすでに1000年を経過しています。風雨にさらされた石仏群は落下、亀裂、剥落など傷みがひどくなっていました。1980年から1994年まで修復が行われました。その結果1995年に59体が国宝に指定されました。石仏としては初めての指定です。
石仏群は地名から4つのグループに分けられています。
古園石仏群
中央の大日如来像は日本の石仏の最高傑作と言われています。端正な顔立ちで神秘的な雰囲気です。この如来像は頭部が地上に落下したままでしたが、修復の際に仏頭が体の上に戻されました。仏頭を戻すべきかどうか、4年間の大論争があったということです。
修復前。中央左に地上の仏頭 ホキ石仏第2群
ホキ石仏第1群 ホキ石仏第1群如来三尊像
アクセス数がとうとう10,000になりました。
10,000ヒットは午前9時48分58秒のことでした。残念ながら画像は撮れませんでした。十数秒のうちにカウンターの表示が変わりました。
半年の間に多くの皆さんにアクセスしていただきましてありがとうございました。
ネコ(レーチェ)、サッカー、花、旅、美術、映画、音楽など特定のジャンルにこだわることなくいろいろアップしてきました。それぞれお好きなジャンルでアップされるのを待ってアクセスしてくださる方もあります。
これからも毎日ささやかな情報を発信したいと思いますのでよろしくお願いします。
ところで・・10,000番目はどなただったのでしょうか。
【追記】10時ちょうどに10,000番目の方からメールが来ました。ありがとうございます。後日ささやかな記念品を送ります。
今月のハイキングは浜松市天竜区役所をスタートして船明ダムへ。絶好の天気に恵まれて少し汗をかきながら歩きました。参加者は34名でした。
船明ダム(名前の読み方は下の画像でわかります)
【画像をクリックすると大きくなります】
ダムの下流方向
ダム湖
右端は発電所 年間80万尾のアユが遡上するとのこと
サクラの紅葉 船明=フナギラと詠みます
船明ダムは天竜川を堰き止めたダムです。電源開発(株)が建造した多目的ダムで、1977年に完成しました。佐久間ダム、秋葉ダムの下流に位置し、天竜川のダムでは一番背の低いダム(高さ24.5㍍)です。このダムの完成で天竜川の開発はすべて終わりました。船明ダム湖には県立漕艇場があり、ボート競技のメッカとなっています。
佐鳴湖は浜松市の中心市街地に近いところに位置する湖です。面積は1.2平方㎞周囲5.5㎞平均水深2㍍の浅い湖で海水の混じった汽水湖です。
この湖が全国的に有名なのは日本一汚染度の高い湖だということです。水の汚染度を示すCOD(化学的酸素要求量)の数値が2001年以来連続ワースト1です。その原因は、この湖が浅いことと水の入れ換えが非常に悪いこと、そこへ生活排水が流入してくることなどいろいろあります。各種の対策が講じられていますが改善は容易には進みません。
湖岸から見る佐鳴湖は穏やかで美しくにおいもまったくありません。市民はお花見をはじめ四季折々自然を楽しみ、湖岸では散策やジョギング、湖上ではボート競技の練習など市民の様々な活動が見られます。
左:ひょうたん池と根川山(標高32㍍・県内で一番低い山)
中:斜面林のマント群落。日当たりの良い斜面をクズ・フジなどの蔓性の植物が覆っている
新聞・雑誌・テレビ・インターネット・携帯メール・折り込み広告などいろいろな情報媒体によって旅に関する情報が毎日大量に届けられます。
これまでツアーに参加したことがあるツーリストの場合は会員登録してあるので毎月定期的に資料が届きます。行ってみたいと思う企画がいろいろあってワクワクします。実際にはいろいろな都合で参加できるツアーは限られてきます。この秋、これから紅葉を楽しむツアーを検索しているところです。
上から:遠州鉄道バンビツアー 阪急交通社トラピックスクラブ JRジパング倶楽部
クラブツーリズム
右は バンビツアーの様々な旅案内
クラブツーリズム:浜松起点の旅案内 バンビ紅葉特集
バンビツアー紅葉人気ランキング
日帰り①東福寺・東山 ②嵐山(トロッコ列車) ③嵐山(屋形船) ④奈良 ⑤湖東
宿泊 ①わたらせ渓谷 ②寒霞渓 ③房総 ④竜王峡 ⑤瀞峡
全国どこへ出かけても熟年の姿が目につきます。特に平日は時間にゆとりのある熟年の天下です。私もその一人としてこの秋どこかで紅葉を楽しみたいと思います。
リサイタルは千住真理子のトークで始まりました。アクトの中ホールは音響のすばらしいことで全国でも数少ない優れたホールであること、ホールの中が少し涼しい感じだが、これは湿度を嫌うストラディヴァリウスのために湿度40%に調整してあることなどの前置きがあって演奏する曲の解説がありました。
第1部は・・
G線上のアリア(J.Sバッハ)
主よ人の望みの喜びよ(J.Sバッハ)
カノン(バッハベル)
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第8番
演奏の前にトーク
20代で聴力と視力が衰えたベートーヴェンはその障害にめげることなくすばらしい音楽を創造した。この曲もその一つ。千住真理子の師・江藤敏哉はこの曲を‘シャンパンのようだ’と言ったとか。高校生だった彼女はそのとき意味がわからなっかったが、今になれば出だしの部分のピチピチはねる感じがなるほどシャンパンのようだと・・。
第2部 トークで曲の解説があり、続いて演奏
亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)
月の光(ドビュッシー)
スラブ舞曲第2番(ドヴォルザーク)
夜想曲第2番(ショパン)
黒い瞳(ロシア民謡)
風林火山~大河流々~(千住 明)
チャルダッッシュ(モンティ)
千住 明について・・最初の頃はよく夫婦と間違えられ、その後は姉と間違えられたりしたとか。それで「兄の千住 明」と紹介することにしているとか。
アンコール
愛の挨拶(エルガー)
エストレリータ(ポンセ)
ヴァイオリンの名曲を集めたリサイタルでした。彼女の弾いているヴァイオリンはストラディヴァリウスの中でも特別の名器とされる「デュランティ」です。1716年製造のこのヴァイオリンは300年近く弾かれることなく収蔵されていました。2002年にこの名器と運命的な出会いをした千住真理子はこのときから人生もヴァイオリンの演奏も一から出直したと語っています。
「デュランティ」を間近で見て聴きました。前から2列目だったので「デュランティ」から数㍍の距離です。
名器が奏でる名演奏を堪能しました。
終演後にサイン会があったので最新のアルバム「G線上のアリア」を買い求めてサインをいただき、握手をしてきました。
青森県立三本木農業高校馬術部の実話に基づく作品です。タカラコスモスという牝馬とその担当になった女子生徒を中心としたお話です。
タカラコスモスは1984年生まれのサラブレッドで元競走馬でした。しかし・・競馬では成績を残すことができないで競技馬に。全日本学生馬術大会で優勝するなど活躍していましたが、目の病気で次第に視力を失っていきます。そのタカラコスモス(通称コスモ)は三本木農業高校に引き取られ、新入部員として世話をすることになったのが主役の香苗(長渕文音=長渕剛の娘)です。
なかなか懐かないコスモと悪戦苦闘しながら、香苗は次第にコスモに打ち込んでいきます。障害馬術の大会に出場したコスモは一度も障害を飛べません。
コスモは馬術部顧問(柳葉敏郎)の意向によって種付けに出されます。そして出産。この出産のシーンは実写で迫力があります。俳優たちも演技ではなく実際に出産に立ち会い、介助をしています。この時コスモは17歳。人間で言うと68歳の高齢出産でした。
この映画のいいところは、実在の三本木農業高校を舞台として、校内でのロケを中心として高校生の部活動の様子と、馬と人のかかわりをリアルに描いたところです。
三本木農高には十数年前に私も短時間立ち寄ったことがあります。八甲田山の見える広大な敷地に農場や牧場が広がっていました。
職員室、農場の職員室、女子寮などまさに農高の雰囲気がよくわかります。雪の八甲田山、満開のサクラ並木など美しい自然もみごとです。
コスモ役を演じた馬は4頭だそうです。本物のコスモも短いシーンですが出てきます。出産の場面、障害競技の馬などそれぞれ別の馬です。
コスモは今24歳の高齢ですが三本木農高で元気に暮らしているということです。
障害を持つ1頭の馬=コスモにかかわった高校生や顧問などのコスモに対する愛情と情熱がストレートに伝わってきて胸が熱くなります。
長渕は好演、柳葉は適役です。校長は松方弘樹です。
10月10日の朝日新聞夕刊にこの映画についての柳葉のインタビュー記事が掲載されました。
TOHO Cinemas 浜松 見た人11人でした
静岡文化芸大の特別公開講座・薪能は今年で8回目・・ということは開学の年から毎年続けられていることになります。企画、舞台設営、運営などすべて学生が手がけています。アート・マネージメントの学科を持つ大学にふさわしいイベントです。大学の理事長である石川・県知事や川勝学長からもそのような挨拶がありました。
プログラムは次の通りです
狂言 「鎌腹」 山本則直ほか
独吟 「近江八景」 泉嘉夫
仕舞 「屋島」
火入れの儀 石川知事・川勝学長
能 「松風」 シテ:梅若猶彦 ツレ:梅若善久 ワキ:福王茂十郎 ほか
シテの梅若先生はこの大学の教授です。
「松風」は能楽の名曲の一つで、一人の男性(在原行平)への姉妹の恋の物語です。三番目物で美しい女性や貴公子の夢幻能です。須磨の浦での松風と村雨の姉妹の風情が美しい曲です。
動きは最低限で、装置も1本の松の木だけときわめてシンプルです。抽象化されたステージからはかない恋の物語がせつせつと伝わってきます。まさに幽玄の世界です。1時間20分を超える長い曲でした。
舞台は大学2階の芝生広場にセットされました。学生たちの手作りです。休憩の後火入れの儀が行われ、やがて「松風」が始まりました。そのころ中空には半月が輝いていました。夜が更けるとともに気温が下がってきましたが、すばらしい舞台に集中していて寒さを感じないほどでした。
第1夜の朗読劇、第2夜の能講座、第3夜の能のセットで3000円ですが、完売でした。
学生なども含めて700人ぐらいが観賞したでしょうか。盛会でした。
開演前に3階から見たところ 舞台は左手です
終演後の舞台です
スタートは弁天島。新居を経て湖西から三ヶ日へ。
弁天島の鉄橋を渡る下り‘のぞみ’ 右手に鯖を持つ鯖地蔵(湖西市・清源院)
右の画像は浜名湖で唯一の島‘礫島’
入出漁港(湖西市)
家康が浜松入りの時に軍勢を渡らせる船を出して助けたことから入出の漁師は浜名湖全域の漁労権を与えられました。
海鳥が群れています タコ壷 アサリの陸揚げ
有名な佃煮屋野吉 左:平あじ甘露煮 右:ぶし
橘神社(三ヶ日)
平安時代の書の三筆の一人とされる橘逸勢を祀っています。逸勢はこの地で没しました。
逸勢の書は現存しないと言われています。真ん中の石碑は逸勢の書を写したものだと言われています
三ヶ日はミカンの里
三ヶ日ミカンは全国ブランドです。晩生の青島ミカンの最上級‘ミカエース’は10㎏6000円以上です。
少し色づいてきたのもあります
ミカン御殿と言われる農家 ミカンの選果場
バスで浜名湖を一周するツアーに参加しました。案内人は民俗学の八木洋行先生です。
弁天島から新居、湖西を経て三ヶ日へ。摩訶耶寺は真言宗のお寺で奈良時代に行基が開創したという歴史のある寺です。庭園は鎌倉時代初期の1240年頃に作庭されたものです。京都の苔寺に次いで古い庭園とされています。
アメリカの日本庭園専門誌が選んだ日本庭園ランキングで堂々の5位(1位は足立美術館の庭園=島根県)にランクされたことのある名園です。9日の新聞で08年度のランキングが報じられています。足立美術館は6年連続で1位。2位は桂離宮。摩訶耶寺は10位でしたが、お寺の庭園としてはトップです。
池・築山・石組みのハーモニーで精神的な世界を構築する中世庭園の特色がよく出ています。室町、江戸以降の近世庭園は人工的な植木の植栽が大きな要素になっていますが、この庭園では一つ一つの石が大きな意味を持っています。
大福寺
875年の開創で1209年に現在地に移転。真言宗。浄土苑と称する庭園は室町時代の作庭と考えられています。観賞式兼回遊式庭園です。摩訶耶寺の庭園と見比べてくだ
さい。
静岡文化芸大での聴講は7期目を迎えました。今期は月曜日に2時間集中で選択しました。29日が初日だったのですが自治会役員研修のため欠席。私にとっては6日が初日でした。
2限:「音楽芸術論」(小岩信治先生)
密度の濃い授業でした。クラシック音楽とはなにか、ポピュラー音楽とどう違うのかあるいはどのような共通点があるのか、クラシックはどのようなプロセスでできたのか・・などを考えていく授業です。
前回の授業で学生に「クラシックのイメージとポピュラーのイメージ」について書かせたところ次のような結果が出ました。
クラシック=古い・敷居が高い・重い・長い・精神性・静かに鑑賞・非日常・「おじさん」・作曲家・演奏後に盛り上がる、など
ポピュラー=新しい・娯楽性・大衆性・ライブ・5分前後・電子音・演奏中に楽しむ・身体性(ダンス)など
なかなか面白い対比です。
クラシックの歴史を考える時、19世紀の音楽の歴史を見ることが必要であることが強調されました。その19世紀を代表する音楽・・ベートーベンの交響曲第5番「運命」の全曲をDVDで聴きました。ベルリン・フィル 指揮はアバドで2001年収録です。
聴く前に「運命」のスコア(総譜)が配られました。第1,第2楽章の全部と第3、第4楽章の一部です。スコアを目で追いながら演奏を聴く作業でした。なかなか楽譜を終えず‘切れて’しまいます。
次の授業は「クラシック音楽の‘喪失された伝統’です。
小教室での授業で学生は50人弱。聴講生は私を含めて男女各2の計4人のようです。
3限:「現代アジア事情」(馬 成三先生)
毎時間アジア問題のキーワードを中心に東アジアの諸事情、特に経済発展、日本の投資先としての存在感などを解明する授業です。
この時間はまずはじめに中国産粉ミルクのメラミン混入問題についての説明がありました。被害は甘粛省を中心に発生しています。この地域は北京市や上海市に比べてGDPが5分の1から6分の1と低いところです。輸入粉ミルクは国産に比べて2倍の価格なので
安い国産に頼っていて子どもに被害が出たのです。北京や上海では輸入ミルクを飲ませています。国内での格差がこのような形で現れています。
この問題の根元は市場経済への移行です。利益追求と競争の原理が優先されて拝金主義とモラルの低下がはびこった結果だと馬先生は語りました。
この日の授業では「東アジアの奇跡」と「雁行型成長」をキーワードに、東アジアの高成長をもたらした諸要因についての説明がありました。
アジアの政治・経済の現状、日本とアジア諸国とのかかわりなどについてこれからの授業で学ぶのが楽しみです。
聴講生は男性8人ほどです。
桂小米朝が五代目桂米團次を襲名しました。一昨日10月4日のことで、米團次の話によると種名の時間は大阪の日の出の時刻・・午前5時55分だそうです。五代目で5並びとか。
米團次は上方落語界を支えた大名跡ですが、四代目の後57年もの長い間途絶えていました。桂米朝が継ぐかと思われたのですが、このたび米朝の息子である小米朝が継ぐことになりました。
襲名披露公演は4日の京都南座が初日で今日の浜松が3日目、全体では30会場40公演です。
アクトシティ大ホールはいかにも大きすぎて聞き難いところがありました。1階はほぼ満席に近い大入りでした。
演目は次のとおりです。
桂 団朝 寄合酒
春風亭昇太 権助魚
桂 南光 南光闘病日記
桂 ざこば 厩火事
中入
口上 ここで米團次の父であり師匠でもある米朝が登場。
林家正蔵 読書の時間
桂米團次 青菜
なかなかのメンバーがそれぞれ持ち味を出して正味2時間半の長い公演でした。
清水出身の昇太は枕で‘ヤイヤイ’という静岡方言を巧みに使って笑いをとっていました。
トリの米團次の「青菜」もなかなか聞かせました。
久々の大量得点で快勝でした。前田遼一がハットトリックでサポーター席は沸きました。
前半7分、GKがはじいいたボールに前田が反応して先取点。32分、36分と前田が頭で決めて前半3-0。後半8分にはジウシーニョが倒されて得たPKを自分で決めました。ロスタイムには犬塚がみごとなミドルシュートで5点目。
今日は全員よく動きました。集中力と懸命さが戻ってきた感じです。若い山本康祐や松浦も頑張りました。なんと言っても前田の動きは抜群です。日本代表として十分活躍できると思うのですが・・。
ホーム2連勝で勝ち点は32。17位から15位へと順位があがりました。と言っても、勝ち点32で3チームが並び、16位のヴェルディ17位の大宮とは得失点差でジュビロがわずかに上にいっているだけです。
今日は千葉が浦和に快勝、ヴェルディも名古屋とドローでいずれも勝ち点をあげています。千葉は5連勝で勢いが出ています。
J1に残留するために残る6試合で3勝したいところです。
今日は選手入場の時にサポーター全員が応援ボードを掲げて選手を励ましました。グランドのイレブンとスタンドのわれわれが一緒に戦っているという感じで、選手に元気を与えたと思います。
表はサックスブルーに「12」 裏は遠州弁のメッセージ
【私の町のジュビロだから応援しないといけないでしょ】
歓喜のゴール裏 札幌ゴール裏 後半8分ジウシーニョのPKで4点目
札幌の横断幕【何度でも立ち上がれ このエンブレムが胸にある限り】
画像など詳しくはのちほど。
曇り空で雨の心配も。キックオフは2時です。J1残留をかけて。
谷山浩子のコンサートを初めて聴きました。人に対する優しさや思いやり、そして上質なユモアが胸に迫るとてもいいコンサートでした。彼女自身ピアノを弾きながら歌いました。
谷山浩子は1956年生まれの52歳。お茶の水女子大付属中学時代の15歳から音楽活動を始めています。作詞・作曲・ピアノ演奏・小説やエッセイ執筆・舞台・ラジオなどで幅広く活躍しており、根強いファンがいます。
4日のコンサートは、袋井市 月見の里遊学館 うさぎスペシャルライブ・・‘うさぎ’はこのホールの名前です。376席の小ホールですが、いつも100-300人の小ホールでコンサートをしている彼女にとってはこれでも大きいのかも知れません。
最初の《銀河通信》を歌ったところでトーク。このホールでのコンサートを大変楽しみにしていたということです。なぜかというと・・2006年に袋井市の市歌の作詞を依頼され、このホールをはじめ市内に何度も足を運んだ思い出の地であるからです。誕生日に市長から贈られたメロンに添えてあった手紙には「袋井でぜひコンサート」をと書いてあったそうです。
2曲目からは‘うさぎ’ホールにちなんで、《うさぎ》《月見て跳ねる》《SORAMIMI》でした。この後、恋の歌やNHK「みんなのうた」で放送された《恋するニワトリ》《まっくら森の歌》、子ども音楽教室で人気のの《ねこねこでんわ》、映画「ゲド戦記」の《テルーの唄》など15曲が歌われ、最後は《袋井市歌》を会場のみんなと一緒に歌いました。《袋井市歌》は仙台などのコンサートでも歌い、CDにも収録してあるということでした。原田市長から花束が贈られた後アンコール。《ここにいるよ》でした。
袋井を真ん中に挟んで西の磐田と東の掛川との3市合併構想があるということを聞いて
合併するなら袋井は残して磐田と掛川で、3市が合併する場合の新市名は袋井にと語っていました。実際には当面合併の動きはありません。
そしてその後客席のライトが点灯されたのですが、拍手が鳴りやまず・・会場からのリクエストの応えて《おはようございますの帽子屋さん》(1974年第7回ポプコンつま恋で入選)、そして最後は《ヤマハ発動機社歌》でした。社歌は社員の女性の作詞で作曲が谷山浩子です。この歌を社員はあまり知らないといって苦笑いしていました。
会場を出たところで県立高校のI校長さんと出会ってお互いにびっくり。Iさんは大学生の時から谷山浩子のファンだったと聞いてまたびっくり。ファン層が広いことを実感しました。
11月7,8日には浜松のライブハウス「窓枠」でコンサートがあります。
会場の月見の里遊学館は袋井市の北部の田園地帯にあります。
客席は9割がた埋まっていました。私は前から5列目のほぼ中央でゆっくりと楽しむことができました。
この秋一番の話題作を公開3週目でようやく見てきました。
‘おくりびと’=納棺師という職業についた主人公・大悟(本木雅弘)を通じて、職業観、親子・夫婦・友人などの様々な人間関係や生き方が描かれます。
納棺師は葬儀の前に亡くなった人の遺体を清め、衣裳を整え、化粧をして棺に納める仕事をします。
大悟はオーケストラのチェロ奏者でしたが、オーケストラが解散したために失職し、勘違いから就職したのが納棺師でした。この仕事のことは妻(広末涼子)にも言えず、同級生からは軽蔑されて悩む大悟ですが、様々な死と出会ってこの仕事を続けていく決意を固めます。
一人の人の死にはそれぞれドラマがあり、納棺の場でその人の生き様や人間関係が明らかになってきます。
大悟自身も両親は幼時に離婚、その後父親は行方知れず、父親の顔もわからないという人生を送っています。人知れず一人寂しく死んでいったその父親を大悟が自ら棺に納めるところで映画は終わります。
本木雅弘は納棺師の仕事をみごとに演じています。反吐を吐くほど嫌悪したこの仕事に生き甲斐を感じて定着していくプロセスが自然に描かれています。納棺に至る一連の作業の手つきも鮮やかです。チェリストとしての演奏も、ベートーベンの第九、アベマリアなど指使いや運弓も自然で‘名演’でした。
存在感抜群なのは大悟を雇った社長で納棺師の師匠でもある山崎努です。
銭湯の常連客で火葬場の職員を演じる笹野高史もさすがです。
映画の舞台は山形県酒田市。秋から春までの風景が美しい。雪をいただいた山は鳥海山や羽黒山でしょうか。
余談ですが、遺体の役を演じるエキストラを探すのが大変だったそうです。いっさい動いてはいけないわけですから全く演技をしないでひたすらじっとしている。200人の中から微動だにしない女性が選ばれたそうです。人形やCGも使われているようですがなかなかよくできています。
もう一つ・・エンドロールの背景は納棺のシーンです。大悟が手がけているのは母親の遺体だということです。
涙と少しの笑いとそしていくつかの感動のあるいい映画でした。
サンストリート浜北 TOHO Cinemas 130分 観客約40人
最近のコメント