「カルメン」:焼津中央高校合唱部
静岡県立焼津中央高校のオペラ公演は今年で34回目になります。
出演・伴奏・大道具・小道具・衣裳などすべてを生徒がやっています。6月に4回行う公演のシステムは定着して毎年大勢の聴衆が高校生のオペラを楽しんでいます。毎年3000人前後の入場者がある人気のオペラです。
今年は10回目の「カルメン」です。 そのほかは「フィガロの結婚」が8回、「魔笛」と「仮面舞踏会」が5回ずつ。
28日の夜の公演を見ました。800人前後の聴衆でした。
今年の「カルメン」は演技がこれまでになく工夫されていたことや、簡素な舞台装置と照明の組み合わせがよかったと思いました。数々の合唱もなかなか迫力がありました。
賛助出演の焼津少年少女合唱団「ゆりかもめ」の子どもたちの歌と演技もなかなかでした。
例年になく部員が少ないために主役級が日替わりで合唱の部で登場するなど総動員で苦労も多かったようです。
4回の公演でキャストはそれぞれ入れ替わります。音を下げることはしないで高校生も原譜に忠実に歌います。この日のドン・ホセは本来バリトンなので高音部では絶叫するような発声になってしまいました。総じて女性よりも男性の方が甘い声で聴かせました。
全4幕3時間の公演の幕が下りて聴衆から熱烈なカーテンコールがありました。
本格的なオペラを高校生が手作りで行うというのは全国的に見ても珍しいでしょう。しかもそれを30年以上続けており、地域に定着しています。この学校の立派な【文化】です。
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